診療案内
Medical information乳幼児健診・未就学児/学童健診
お子様の成長について「ちゃんと成長しているかな」「他の子と比べてゆっくりではないか」と感じたり、病気というほどではないけれど日々の育児の中で気になることがあったりと、保護者の方の心配は尽きないものです。
乳幼児健診は、そうしたご不安に寄り添い、病気の早期発見はもちろん、お子様が心身ともに健やかに成長しているかを確認するための大切な機会です。そして何より、保護者の方が日頃抱えている育児の疑問や不安を、気兼ねなく専門家に相談できる貴重な時間でもあります。
当院は、乳幼児健診を「テストの場」ではなく、「お子様の成長を一緒に喜び、ご家族の不安に寄り添う対話の場」と考えています。小児科専門医である院長が、ご家族のパートナーとして、お子様の健やかな未来をサポートします。

当院の乳幼児健診の特徴
1. 小児科専門医による、丁寧な診察と評価
院長は、地域の基幹病院などで豊富な経験を積んだ小児科専門医です。お子様の全身を丁寧に診察し、月齢・年齢に応じた発達段階を的確に評価します。正常な発達の範囲なのか、あるいは専門的なフォローが必要なのかをしっかりと見極めます。
2. 「対話」を重視した、育児のお悩み相談
健診は、保護者の方のための時間でもあります。睡眠、栄養(離乳食・偏食)、排泄(トイレトレーニング)、スキンケア、心の成長(癇癪・こだわり)など、日々の育児で気になることを何でもご相談ください。「こんなこと聞いていいのかな?」という遠慮は一切不要です。
3. 発見から、次の一歩へのスムーズな連携
もし健診で何らかの懸念が見つかった場合でも、ご安心ください。より専門的な検査や療育が必要と判断した際には、適切な専門医療機関や地域の支援センターへ、責任をもってスムーズにお繋ぎします。
公費で行う乳幼児健診
お住まいの自治体から配布される受診票を使って、無料で受けられる健診です。それぞれの月齢で大切なチェックポイントがあります。
3〜4ヶ月健診(実施場所:市内・市外医療機関)
- チェック項目: 首のすわり、追視(目で物を追うか)、あやすと笑うか、原始反射(生まれつきの反射)の消失、股関節脱臼がないか、など。
- ポイント: 新生児から乳児へ、問題なく成長できているかを確認する大切な健診です。
7ヶ月健診(実施場所:市内協力医療機関)
- チェック項目: 寝返り、おすわりの安定性(手をついて座れればOK)、人見知りの様子、離乳食の開始状況など。
- ポイント: 体の発達と「食」の始まりを確認する中間チェックポイントです。
9〜10ヶ月健診(実施場所:市内協力医療機関)
- チェック項目: つかまり立ち、はいはい、後追いの様子、指先でのつまみ動作、食事の進み具合など。
- ポイント: 運動や精神面の発達に個人差が大きく現れる時期です。他の子と比べすぎず、その子なりの成長を見守ることが大切です。
1歳6ヶ月健診(実施場所:各区役所地域みまもり支援センター)
- チェック項目: 安定したひとり歩き、意味のある単語、指さしなどのコミュニケーション、積み木など手先の細かい動作。
- ポイント: 次の3歳児健診まで期間が空くため、運動・精神面で気になることがあれば、フォローアップや専門施設へのご紹介を検討する重要な健診です。
3歳児健診(実施場所:各区役所地域みまもり支援センター)
- チェック項目: 自分の名前や年齢が言えるか、簡単な会話、視力・聴力・尿検査など。尿検査も行います。
- ポイント: 自治体で行う集団健診が主となります。心と体の発達に加え、身長が成長曲線を下回っていないかなど、総合的な成長を確認します。
5歳児健診(実施場所:各区役所地域みまもり支援センター)
- チェック項目: 集団での行動、コミュニケーションの様子、落ち着きなど、心や社会性の発達。尿検査も行います。
- ポイント: 近年注目されている健診で、発達障害の傾向など、就学前に気づいてあげたい発達面のサポートがないかを確認します。
自費での健診(任意健診)
入園・入学前健診など
保育園・幼稚園への入園や、小学校への入学時に、園や学校から健康診断書の提出を求められた場合に行います。また、園や学校で実施される集団健診を受けられなかった場合の個別対応も可能です。
※園医・校医に指定されていない園・学校に通う方の健診は、有料となります。
健診を受ける日のために
安心して健診を受けられるよう、当日の流れと注意点をご案内します。
健診前の準備・持ち物
- ご予約: 乳幼児健診は、お一人に十分な時間を確保するため、完全予約制です。お電話またはウェブサイトからご予約ください。
- 持ち物:
- ・母子健康手帳
- ・健診の受診票(公費の方)
- ・健康保険証、こども医療費受給者証
- ・予備のおむつ、おしりふき、着替え
- ・(必要であれば)ミルク、哺乳瓶
- 質問メモ: 健診当日は、つい聞き忘れてしまうことも。日頃気になっていることをメモにまとめておくと、聞き漏らしがなく安心です。
健診後の過ごし方
特に生活上の制限はありません。健診で分かったこと、話し合ったことを、ぜひご家庭での育児にお役立てください。もし結果についてご不明な点があれば、いつでもお問い合わせください。