症状・疾患について
Symptoms / Diseasesギアノッティ症候群について
ギアノッティ症候群(ジアノッティ・クロスティ症候群とも呼ばれます)は、主にウイルス感染がきっかけとなって発症する皮膚の病気で、特に乳幼児に多く見られます。原因となるウイルスは様々で、B型肝炎ウイルス、EBウイルス、サイトメガロウイルス、コクサッキーウイルスなどが知られています。
ギアノッティ症候群の症状について
特徴的な症状は、顔(特に頬)、腕や足の伸側(外側)、お尻に、左右対称に現れる米粒ほどの大きさの赤いブツブツ(丘疹)です。これらの発疹はかゆみを伴うこともあり、数週間から長い場合は数ヶ月続くこともあります。一方で、胸やお腹、背中などの体幹部にはほとんど現れないのが特徴です。
発疹が現れる前に、軽い風邪のような症状や微熱が出ることがありますが、高熱になることはまれです。熱が出ないことも少なくありません。原因となるウイルスに感染してから発疹などの症状が出るまでの潜伏期間は、ウイルスにより異なりますが、10〜20日程度とされています。
全身状態は比較的良好なことが多いですが、リンパ節の腫れや肝臓の腫れ(肝腫大)が見られることもあります。まれな合併症として、原因ウイルスによる急性肝炎などが挙げられますが、ギアノッティ症候群自体が直接的に脳症などの重い病気を引き起こすことは非常にまれです。
ギアノッティ症候群の診断と検査について
当院では、主に皮膚の発疹の見た目や分布(どこに、どのような発疹が出ているか)といった特徴的な症状から診断します。基本的には視診で診断可能ですが、必要に応じて原因ウイルスを特定するために血液検査を行うことがあります。
ギアノッティ症候群の治療法について
ギアノッティ症候群そのものに対する特別な治療薬はありません。多くの場合、自然に治癒するため、症状に応じた対症療法が中心となります。かゆみが強い場合には、かゆみを抑えるための抗ヒスタミン薬の内服や、ステロイド外用薬を処方します。
原因となっているウイルス(例えばB型肝炎ウイルスなど)が特定された場合は、そのウイルスに対する経過観察や治療が必要になることもあります。
ギアノッティ症候群の予防について
ギアノッティ症候群は、様々なウイルスが原因となるため、特定のワクチンで完全に予防することは困難です。原因ウイルスの多くは、咳やくしゃみによる飛沫感染や、ウイルスが付着したものを触ることによる接触感染で広がります。そのため、一般的な感染対策である手洗いやうがいを心がけることが予防につながります。
この病気自体には、学校保健安全法で定められた明確な出席停止期間はありません。発疹はしばらく残りますが、熱がなく、全身の状態が良ければ登園・登校は可能です。ただし、原因となっているウイルスの種類によっては、そちらの感染症の基準に従う必要がありますので、自己判断せず一度ご相談ください。
よくある質問
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ギアノッティ症候群は他の子にうつりますか?
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ギアノッティ症候群という病気そのものがうつるわけではありません。しかし、原因となっているウイルスが他の人に感染する可能性はあります。感染経路はウイルスの種類によって異なりますが、一般的な感染対策(手洗い・うがい)をしっかり行いましょう。
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発疹はどのくらいで消えますか?
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発疹が完全に消えるまでには個人差がありますが、一般的には2〜4週間程度、長い場合は数ヶ月かかることもあります。発疹が消えた後に、一時的に色素沈着が残ることがありますが、これも時間とともに薄れていきます。
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お風呂に入っても大丈夫ですか?
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熱がなく、お子さんが元気であれば入浴は問題ありません。ただし、発疹をゴシゴシこすらないように注意し、石鹸をよく泡立てて優しく洗ってあげてください。