診療案内
Medical information一般外来(小児科・内科・皮膚科)
当院の一般外来は、急な発熱や体の意識症状の疑いがある場合にご案内している「発熱・感染症外来」とは別に、日常的な体調不良や健康に関するお悩み全般について、ご家族皆様をサポートする窓口です。プライマリーケア医として、「何科にかかれば良いかわからない」といった場合でも、まずはお気軽にご相談ください。また、当院の標榜は小児科、内科、皮膚科ですので、それらの疾患について診療をさせていただきます。

私自身は小児科専門医であり、新生児科と、一般の小児科クリニックに長く診療に携わって参りました。
「小児科」というのは広い分野のようで、次の4つが中心になります。
- “乳幼児期の諸問題”
- “感染症”
- “アレルギー”
- “小学生以降の諸問題”
“乳幼児期の諸問題”は、新生児科と一般小児科の診療に加えて、自身の子育てを通じて、いろいろと勉強させていただきました。
また“感染症”については、診療を行っているうちに、年齢を広げて家族全員を一緒に診た方が、患者様・医療者双方にとって効率が良く、また感染拡大抑止の観点からも、理にかなっていると考えるようになり、そこから内科も標榜しようと考えました。
“アレルギー”も同様に、小児診療で得た知見と設備などのリソースを、大人の方の診療にも生かせると考えました。
また臓器を考えたときに、乳幼児は皮膚疾患を合併する事が多いですし、また皮膚疾患の側から見ても、“感染症”や“アレルギー”などの全身の症状との関係が深いことが多いため、これも一元的に診察した方が良いと考え、皮膚科も標榜することにしました。
そしてその他に、“小学生以上に徐々に現れる症状やお困りごと”も多数あります。例として、夜尿症、頭痛、起立性調節障害などが挙げられますが、“不登校”のように一見病気に見えない形で現れることもありますので、「これは医者に相談するようなことなのか?」などと悩まず、それらについても、お気兼ねなくご相談いただければと思います。
地域にお住まいのお子様とご家族の「かかりつけ医」として、お役に立てればと思います。
システムについて
当院では、原則「時間予約制」を採用しております。
しかし、もし突発的な事態(怪我・やけど・虫さされ・痙攣・蕁麻疹・急な発熱など)で予約が取れない場合は、お電話(044-742-2007)でご連絡いただくか、それも繫がらない場合は直接お越し下さい。
まず簡単な「トリアージ(状態を見て診察の優先順位を決めること)」をさせていただいて、予約の隙間で診察させていただきます。
「発熱外来」ご利用のお願い
以下の基準に該当される方は、「発熱外来」をご利用下さい。(基本的に時間予約制となっております。)
- 24時間以内に38.5℃以上の熱を認めた方。
- 水疱のある発疹がある方。
- 48時間以内に、水痘、新型コロナ、麻疹、結核に罹患した方と明らかな接触をした方。
(詳しくは「発熱外来と感染症」のページを御参照下さい。)
「ご相談外来」のご紹介
赤ちゃんのちょっとしたご相談や、大きなお子様の症状・お困りごとなど、より長くお時間を確保してお話しを伺うために、「ご相談外来」という枠を設けました。
(詳しくは、「ご相談外来」のページを御参照下さい。)
内科・皮膚科疾患についてのおことわり
内科・皮膚科分野の病気の中には、専門医の先生におかかりいただいた方が良い病気もあります。
例えば、生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)は、長期の方針が必要なので、内科専門医の先生の方が、しっかりした管理をしていただけると考えております。
また、外科的な処置や、美容皮膚科、皮膚科の専門的な診断、またレーザーなど大型機器の必要な疾患についても、皮膚科専門医の先生のおられる施設の方が適していると思いますし、そもそも設備の問題で出来ないこともあります。
それでも、対応出来る部分は多々あると思いますし、必要に応じて専門施設をご紹介も出来ますので、大人の内科的な症状であっても、皮膚の症状であっても、お気軽にご相談いただければと思います。
小児科
当院の小児科の特徴
お子様の健康と成長を、ご家族と共に見守るパートナーでありたい。それが、当院の小児科が最も大切にしている想いです。
当院の院長は大学病院や地域の基幹病院で豊富な臨床経験を積んだ小児科専門医です。風邪や胃腸炎といった日常的な病気から、アレルギーのご相談まで、お子様に関するあらゆるお悩みに専門的な知見をもって対応します。
私たちは、ただ病気を治すだけではありません。診察の際には、お子様が怖がらないように、そして親御さんが納得して治療を受けられるように、分かりやすい言葉で丁寧に説明することを心がけています。お子様の健やかな未来のために、ご家族と一緒に歩んでいけるクリニックを目指しています。
主な症状・疾患
⒈緊急性の高い症状・病気
- 窒息(誤嚥、溺水、うつぶせ寝など)
- 呼吸障害(咳が多い、息が苦しくて眠れない
- 呼吸音が変(ヒューヒュー高い音、イヌが吠えるような低い音、胸とお腹が苦しそうに動く時など)
- けいれん(熱性痙攣、無熱性痙攣)
- アナフィラキシー(じんましん+呼吸症状+腹部症状などが同時に一気に起こる)
- 頭部打撲熱中症誤飲・食中毒腕を痛がって上げない(肘内障)
⒉日常的に多い症状・病気
- 発熱(かぜ症候群、インフルエンザ、突発性発疹、川崎病など)
- 咳、ぜいぜい(気管支炎、喘息、RSウィルス感染症など)
- 鼻水、はなづまり(かぜ症候群、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎など)
- のどの痛み、声がれ(喉頭炎、扁桃腺炎、溶連菌感染症など)
- 眼の充血、目ヤニ(細菌性結膜炎、アレルギー性結膜炎など)
- 嘔吐(胃腸炎、食中毒、咽頭炎、髄膜炎、食物アレルギー、など)
- 下痢(胃腸炎、食中毒、二次性乳糖不耐症など)
- 腹痛(胃腸炎、便秘、過敏性腸炎、食物アレルギー、腸重積、虫垂炎など)
- 便秘
- 頻尿、排尿時痛(膀胱炎、尿道炎など)
- 尿の色が赤い、白い、色が変(血尿、蛋白尿、膿尿、薬の影響など)
- 発疹・湿疹(手足口病・水痘などウィルス性発疹症、アトピー性湿疹、乳児湿疹、汗疹など)
- けが(擦り傷、切り傷、刺し傷など)
- 元気がない(体調不良、重症感染症、脱水症、貧血など)
- 食欲がない(体調不良、先天性心疾患、甲状腺ホルモン低下症など)
- アレルギー症状(じんましん、喘鳴、腹痛、嘔吐など)
⒊赤ちゃんに多い症状・病気
- 吐き戻し
- 咳・鼻汁
- 湿疹(乳児湿疹、アトピー性湿疹、脂漏性湿疹など)
- 便秘
- 下痢(胃腸炎、二次性乳糖不耐症)
- 体重増加不良・哺乳不良
- 発達の遅れ
- 腸重積症
- 精巣茎捻転(男児)
- 頭のかたち、向き癖
- 青あざ・赤あざ・茶色いあざ・白いあざ
- でべそ(臍ヘルニア)
- 斜視
- 発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)
- 包茎、停留精巣、移動性精巣、陰のう水腫(男児)
- 陰部のかたちが変、色が黒い(女児)
⒋代表的な感染症
- インフルエンザ
- 新型コロナウィルス感染
- 溶連菌感染症
- 水ぼうそう(水痘)
- おたふくかぜ
- アデノウィルス感染症(プール熱(咽頭結膜熱)、はやり目(流行性角結膜炎))
- 百日咳
- マイコプラズマ感染症
- 麻疹
- 風疹
- ウィルス性胃腸炎(ノロウィルス、ロタウィルス、アデノウィルスなど)
- RSウィルス
- ヒトメタニューモウイルス
- 手足口病
- ヘルパンギーナ
- りんご病(伝染性膿痂疹)
- 突発性発疹症
その他
- 中耳炎
- 副鼻腔炎
- 尿路感染症
- 貧血
- 低身長
内科
当院の内科の特徴
風邪などの感染症と、アレルギー症状を中心に内科疾患について、年齢を問わず診察させていただいております。また妊娠中・授乳中のお母様の症状のご相談も承っています。お一人の受診ももちろん可能ですし、お子様の診察でご来院された際にご一緒に診察させていただく事も可能です。
かぜや腹痛、アレルギー症状など、さまざま体調不良を中心に診療いたします。
※高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病の長期間の管理については、内科専門医のおられる医療機関をお勧めしております。
主な症状・疾患
⒈緊急性が高い症状
- 胸痛
- 呼吸困難・喘鳴
- 意識障害
- 急な麻痺・言語障害
- 激しい頭痛
- 激しい腹痛
⒉感染症の症状
- 発熱
- 鼻水、鼻づまり
- せき、たん
- のどの痛み
- お腹の不調
- 腹痛
- 吐き気、嘔吐
- 下痢、便秘
⒊アレルギー症状
- 花粉症(アレルギー性鼻炎)
- じんましん
- 気管支喘息
- 食物アレルギー
⒋その他
- 頭痛
- 膀胱炎
皮膚科
当院の皮膚科の特徴
皮膚の症状は、お子様から大人まで、年齢を問わず多くの方が経験する身近なトラブルです。当院では、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎といったお子様特有の疾患から、大人の湿疹、かぶれまで幅広く対応いたします。必要に応じてアレルギー検査なども行い、原因の特定と症状の改善を目指します。
主な症状・疾患
⒈外傷・やけど・緊急性が高い皮膚の症状
- けが(噛まれた傷、血が止まらない傷、ぱっくり開いた切り傷)
- 広範囲のやけど
- 蜂窩織炎(皮膚の一部に痛み、熱感、発赤)
- 粘膜におよぶ皮膚症状(じんま疹+眼周囲の浮腫や唇の腫れなど)
⒉湿疹と皮膚の感染症
- アトピー性湿疹
- あせもとマラセチア症
- 乳児湿疹、脂漏性湿疹
- おむつかぶれとカンジダ症
- 砂かぶれ
- ニキビ
- とびひ
- みずいぼ
- うおのめ、いぼ
⒊発疹+αからだの症状
- 溶連菌感染症(咽頭痛や熱の後に発疹)
- 手足口病(熱の後に発疹)
- 水ぼうそう(水痘)(水疱を伴う発疹)
- 突発性発疹症(高熱が続いた後に発疹)
- 麻疹(高熱が続いて再熱するときに発疹)
- 風疹(風邪症状の後に発疹)
- IgA血管炎(発疹が先行し、腹痛、浮腫などが出現)
⒋アレルギーによる皮膚の症状
- じんま疹
- 薬疹
- 接触性皮膚炎
⒌生まれつきの症状
- あざ(赤いあざ、青いあざ、茶色いあざ、白いあざなど)
- 突起物(副耳、副乳、脂腺母斑、苺状血管腫など)